ND−100でGPSを実現



○○ はじめに ○○

リナザウはさまざまな用途に活用できます。
もちろん、地図機能もあります。

そして、GPSを用いて現在地を確認することもできるのです♪
なお、使用はすべて自己責任でお願いします。



○○ ND−100レビュー ○○

ND−100は、USB端子に接続するタイプのGPSレシーバーです。
ひたすら測位した現在地を出力し続けるもので、ロガーとしては使用できませんが、現在地を確認することはできます。

USB端子に接続し、通電させると、先端が青色に光ります。
GPSの信号を受信し、現在地が取得できたところで、青色の光が点滅します。
現在地が取得できない場合は点滅しません。

ボタンなどはなく、コンパクトでシンプルなつくりをしています。
付属のCDには、ドライバのほかに受信ターミナル的なソフトもはいっています。こちらはウィンドウズでしか動作しません(Vista で動作確認)。
もちろん、パソコンで使えるほか、対応OSは、ウィンドウズ、マック、リナックスと幅が広い。

他には付属品として、短いUSB延長ケーブルと取扱説明書がはいっていました。
値段も安いGPSレシーバーです。
ストラップのひもをかける穴もあります。使わなそうですけど。

はたして、これはリナザウでも使用できるのでしょうか・・・。



○○ 準備 ○○

以下のものが必要です。

1)USBホストケーブル(miniA オス ⇔ A メス)

リナザウとUSBアイテムとの接続に使用します。



○○ モジュールの導入 ○○

μPodは、リナザウに最初から入っているACMモジュールで動作するようですが、ND−100は初期状態ではリナザウでは動作しません。

リナザウで動作させるには、「PL2303」モジュールが必要です。
まずはこれをリナザウに導入しましょう。


モジュールは以下のリンクからダウンロードしてください。

・ND-100 インストールCD版
pl2303_ND-100_InstallCD.tar.gz

・そうじゃない版
pl2303.tar.gz

「そうじゃない版」のほうが、より多くの機器を認識できます。
これを用意するのには、相当な努力が必要なので、あえて私が作ったものをここにおいておきます(作ったというのもアレですが)。
SL−C3200でしか動作確認をしていません。また、使用は自己責任でお願いします。

なお、どちらを使用してもかまいませんが、『そうじゃない版』のほうをおすすめします。


ダウンロードしたファイルを展開すると、「serial」フォルダの中に2つのファイルが入っていますが、フォルダごと、リナザウの

/lib/modules/2.4.20/kernel/drivers/usb/

に移動してください。そうすると、2つのファイルは以下のような位置に配置されます。

/lib/modules/2.4.20/kernel/drivers/usb/serial/pl2303.o
/lib/modules/2.4.20/kernel/drivers/usb/serial/usbserial.o


そしたら、ターミナルから

$ su
# depmod -a

でモジュールをロードしてみてください。
エラーメッセージ(Unresolved…とか)が出なければ、正常に導入できたということになります。

これで、モジュールの導入は終わりです。



○○ スクリプトの導入 ○○

そのまま使用し始めると、文字化けするので、以下のコマンドをターミナルから打ち込む必要があります。詳しいことは、私もよくわかりませんが・・・。


$ stty 38400 < /dev/ttyUSB0


これは、電源を入れるたびに必要な操作なのですが、これをいちいち入力するのは面倒なので、次のスクリプトを用意しておきましょう。入れておけば、何かと便利です。


スクリプトは以下のリンクからダウンロードしてください。

・スクリプト(右クリック⇒対象をファイルに保存)
nd-100.sh


ダウンロードしたスクリプトは、『Tree!Explorer QT』でリナザウの
/home/QtPalmtop/bin

に移動してください。そうすると、以下のような位置に配置されます。

/home/QtPalmtop/bin/nd-100.sh


そしたら、同じく『Tree!Explorer QT』で「ND-100」の「プロパティ」を開き、以下の画像のように設定して「OK」としてください。







ここで、リナザウを再起動しましょう。
再起動後、ND−100をリナザウに接続しましょう。
その後、ターミナルから

$ ND-100.sh
$ cat /dev/ttyUSB0

と入力してみてください。
文字化けせずに、現在地を出力し続けてくれるはずです。







ND−100の青色の光が点滅していない状態だと、出力はされるものの正しい現在地ではありません。
上の画像は、現在地が取得できていない状態のものです。

でも、これでND−100がリナザウで使用できるようになりましたね!

ためしに、システム情報を開いてみると、以下のように表示されているはずです。
これまでドライバは「none」でしたが、「serial」になっていますよね。











○○ qgmap で使おう! ○○

GoogleMapをリナザウで見れるという、bucchi様が制作している地図ソフト「qgmap」を、私もよく使用しているので、ここでは「qgmap」でND−100を使用するということにしましょう。
で、その設定がこれ。







これで、リナザウでND−100を用いて、現在地を確認できるようになったぞ!!



○○ 注意したいこと ○○

リナザウで測位できるようになりましたが、オートパワーオフなどで電源が切れると、次に電源を入れたときに認識されないようなので、再起動する必要があります。
また、バッテリーが切れてしまうと、なにかとやっかいなことになるかもしれません・・・

また、リナザウからもノイズが出ているので、リナザウに近づけすぎるとうまく測位できませんよ。



○○ ND−100レビュー2 ○○


















 



というわけで、無事にリナザウでもND−100が動作するようになりました。よかったよかった。
SL−C3200でしか動作確認をしていません。

現在地との誤差もすくなく、帰路でGPSを動かしてみましたが、ちゃんと合っていそうな道の上を走っていました。自転車で冒険をする時にも使えますし、こりゃ便利だ。
2時間ほど連続で使っていましたが、バッテリー的にはまだ十分な量があったと思いますし、少なくとも満充電の状態で2時間は使用できそうですね。

若干、測位開始までには時間がかかります。それから、トンネル内や建物内では、うまく測位できません。これは仕方がないですけどね。

最初は使えなく、本当に困っていましたが、一安心です。
文字化けしていた時には、「stty〜」のコマンドの入力について、his 様にコメントで助けていただきました。本当にありがとうございました。

GPSは何かとおもしろそうです!
いろいろ遊んでみたいですね♪











○○ 関連リンク ○○

速報!リナザウでGPS「ND-100」が正常に動作する!

pl2303ドライバは作ったけれども

もういい加減書いちまおう!ってわけで、ND-100 レビュー




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