リナザウのソフトウェア開発


○ 第3章 マルチメディアを使ってみる「サウンドを一通り使う」



QSound クラスリファレンス(リナザウ版)


http://www.kde.gr.jp/~ichi/qt/qsound.html


QSoundクラスはハードウェア環境のオーディオ装置へのアクセスを提供します。

#include <qsound.h>

QObjectを継承します。


Public Members

QSound ( const QString & filename, QObject * parent = 0, const char * name = 0 )
~QSound ()


Public Slots

void play ()


Static Public Members

void play ( const QString & filename )
bool available ()




<詳細>

QSoundクラスはハードウェア環境のオーディオ装置へのアクセスを提供します。

Qtは、ユーザーに非同期でサウンドファイルを再生するという形で、GUIアプリケーションで最も一般的に要求されるオーディオ操作を提供します。
これは、最もシンプルな1回の呼び出しで音声を再生することができる例です。


QSound::play("mysounds/bells.wav");


2番目のAPIは、QSoundオブジェクトはサウンドファイルから作られたもので提供され、あとで再生される例です。


QSound bells("mysounds/bells.wav");
bells.play();


基本的なオーディオデバイスに依存しますが、2つめのモデルによってサウンドを再生する場合、より多くのメモリーを消費しますが、1つめのモデルを使って再生するよりも早く再生できます。

Qt/Embedded 環境では、組み込み式サウンドサーバーは、/dev/dsp に直接アクセスするのに使われます。WAVE形式のサウンドファイルのみがサポートされています。
マルチメディアクラスも見てみてください。




<メンバーファンクション>

QSound::QSound ( const QString & filename, QObject * parent = 0, const char * name = 0 )
QSound は filename で呼ばれたファイルのサウンドをすばやく再生することができるコンストラクトです。
これは、static な play 関数より多くのメモリーを消費します。
parent と name の項(デフォルトは0)は QObject コンストラクターに通されます。

QSound::~QSound ()
サウンドオブジェクトを破壊します。

bool QSound::available () [static]
サウンドデバイスが利用可能ならTRUEを、そうでなければFALSEを返します。

void QSound::play ( const QString & filename ) [static]
filename で呼ばれたファイルで音声を再生します。

void QSound::play () [slot]
これは利便性のために提供される、コンピューターに過負荷をかけるメンバーファンクションです。基本的に上記の機能のようにふるまいます。
音声の再生を開始します。機能はすぐに戻ります。プラットフォームのオーディオデバイスに依存し、他の音声は停止するか新しい音声と混ざるかもしれません。
音声はいつでも再び再生され、おそらくそれまでに再生されていた音声と混ざるか置き換わります。







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