ウィキペディアを持ち歩け! 〜Cygwin を導入する〜



○○ Cygwin を導入する ○○

wikipedia-fpw を使用するには、“ある特別な環境”でないといけません。
詳しいことはよくわかりませんが、とにかく“ある特別な環境”をウィンドウズ上で実現するために、まず最初に「Cygwin」というソフトをインストールします。


http://cygwin.com/


こちらから、「setup.exe(インストーラー)」をダウンロードしましょう!
このとき、直接「実行」をせず、とりあえず「保存」をしておいてください。後でまだやる作業が残っていますから。
前半は必要なファイルのダウンロード作業です。







保存できたら、それを実行してください。
ちなみに、このときVistaではUACを有効にしている場合、ユーザーアカウント制御で何か出てきますが、いつもプログラムをインストールするときと同じように操作してやってください。以降も同様です。







さて、Cygwin のインストールを開始します。インターネットに接続できる環境が必要です。
ちなみに、インストール画面はすべて英語表記です







ささっと読んで「Next>」で次へ。







ここでは「Download Without Installing」を選択しましょう。これは、ダウンロードはするけれどもインストールはしないという項目です。まずは必要なファイルだけダウンロードして、その後にインストールしていきます。







インストール用ファイルのダウンロード先を決めます。Cドライブ以下ならどこでもいいでしょう。デスクトップなど、好きな所に保存してください。もっとも、自分がわかる場所でないとだめですけどね。ここで指定した場所に、インストーラーのログだとかダウンロードしたファイルだとかのつまったフォルダが作成されます。
ちなみに、私は「C:\lets_cygwin」に保存しました。







インターネット接続の方法を選択します。だいたいは「Direct Connection」でいいと思います。自分の環境にあったものを選択してください。







必要なファイルなどをダウンロードするために接続するサーバーを選択します。ここでは「http://ftp.jaist.ac.jp」を選択しました。下のほうにあります。「jp」とついているので、日本にあるサーバーですね。もちろん、ほかの所でもいいですが、サーバーによっては接続に失敗したり、うまくダウンロードできなかったりします。うまく接続できなければ、他のサーバーで試してみてください。







ここではダウンロードするパッケージを選択します。

「+」をクリックすると、小項目が展開します。

「New」列のセルをクリックすると「Skip (インストールしない)」と「バージョン」が切り替わります。
インストールしたいパッケージは「バージョン」の表示に切り替えます。

カテゴリ名の横の表示は「Default (標準の状態・サーバによって様々です)」「Install (全てインストール)」「Reinstall (すべて再インストール)」「Uninstall (全て削除)」です。
クリックすると、そのカテゴリの中身をまとめて切り替えられます。

今回必要なものをそろえるために、「Base」「Devel」「Perl」「Archive」カテゴリを「Install」に、また「Utils」の『bzip2』と「Web」の『wget』を「keep」にしておきましょう。





「Archive」をチェック!



「Perl」をチェック!



「Devel」をチェック!



「Utils」の『bzip2』をチェック!



「Web」の『wget』をチェック!



私が選択した「http://ftp.jaist.ac.jp」サーバーでは「Base」はデフォルトでインストールされるようですが、保険として念のためチェックしておきましょう。







ダウンロード画面です。かなり時間がかかります。必要なファイルがおおいと時間がかかりますが、しょうがないでしょう。ひたすら待ちましょう。







まだまだ・・・







やっとダウンロードが終わりました!
まだインストールをしていないので、「デスクトップにアイコンを作成する」などのチェックボックスは選択できません。
とりあえず「Finish」で終了しましょう。







パッケージをダウンロードしたフォルダ。とりあえずいじらないで次に進みましょう。これについては最後のほうに書いています。







では、後半はインストール作業です。
また「setup.exe」を実行します。すでにダウンロード済みなので、インターネットに接続できる状態でなくてもかまいません。







ささっと読んで「Next>」で次へ。







「Install from Local Directory」を選択。








cygwin をインストールする場所を決定します。
標準で「C:\cygwin」になっているのでそのままにしておきましょう。
そのほかの項目も変更の必要はないので、そのまま次へ。






インストール用のファイルが入っているフォルダを指定します。
おそらく自動で入っているはずですが、違う場合は「Browse...」で参照して、選択してください。

インストール用ファイルのダウンロード先を決めます。Cドライブ以下ならどこでもいいでしょう。デスクトップなど、好きな所に保存してください。もっとも、自分がわかる場所でないとだめですけどね。ここで指定した場所に、インストーラーのログだとかダウンロードしたファイルだとかのつまったフォルダが作成されます。

の項目で指定したフォルダにありますよね。名前のおかしなフォルダが入っているフォルダです。別に、「名前のおかしなフォルダ」を選択するわけではないですよ。それが入っている、先ほど指定したフォルダを選択するんですよ。
私の場合は「C:\lets_cygwin」です。











インストールするパッケージを選択します。既にダウンロードしてあるパッケージしか表示されません。
ここではすべてインストールしたいので、「All」カテゴリを「Install」にしてください。









インストール中の画面です。ダウンロード画面とほとんど同じです。
インストールするパッケージが多いと時間がかかります。







この画面になったらやっと、インストール終了です♪
「Create icon on Desktop」をチェックするとデスクトップへショートカットを作成します。
「Add icon to Start Menu」はスタートメニューへ cygwin を追加します。







作成されたショートカット。実行しちゃいましょう。
元の exe ファイルはインストール先にあります。







初回起動時は、なにかごちゃごちゃとでてきますが、これはホームフォルダをつくっているためであり、次回以降はでてきません。まったく問題はありません。









cygwin を起動するとこのようなウィンドウが開きます。
試しに「perl -v」と入力して Enter を押してみましょう。インストールされた Perl のバージョンが表示されます。
ちなみに、表示されていない場合、Perl がインストールされていない場合があります。




perl -v










終了の方法はどちらでもかまいません。ウィンドウを閉じる「×」でも、「exit」というコマンドを入力しても同じです。




exit








ちなみに、先の初回起動によって、自分のユーザー名のフォルダができあがりました!















最後に、cygwin の環境変数の設定です。
環境設定は、「マイ コンピュータ」を右クリックして「プロパティ」を開き、「詳細設定」タブを開いて、下の方にある「環境変数」ボタンをクリック、「ユーザー環境変数」の「新規」ボタンを押すと環境変数を追加できます。
Windows Vista の場合は、「コンピュータ」を右クリックして「プロパティ」を開き、「システムの詳細設定」を開いて、「詳細設定」タブを開き、下の方にある「環境変数」ボタンをクリック、「ユーザー環境変数」の「新規」ボタンを押すと環境変数を追加できます。

cygwin に必要なのは以下の4つです。
上記の方法で追加しておきましょう。
なお、これらの追加作業はcygwin が起動していない状態で行ってくださいね。

「変数名」CYGWIN
「変数値」ntsec

「変数名」HOME
「変数値」/home/[半角スペースのない適当な英字ユーザー名] ex) /home/asari

「変数名」MAKE_MODE
「変数値」UNIX

「変数名」SHELL
「変数値」/bin/bash」

『環境変数<HOME>』で設定するユーザー名は、コンピュータのログインユーザー名でなくてもかまいせんが、必ず『半角スペース』を含まないものを設定してください。

最後は「OK」なり「適用」なりを押すことを忘れないでくださいね。「詳細設定」タブを開いて、下の方にある「環境変数」ボタンをクリック、「ユーザー環境変数」の「新規」ボタンを押すと環境変数を追加できます。


これでcygwinのインストール作業は完了!
ちなみに、このcygwinは今回やろうとしていること以外にもいろんなことができるので、終わった後も残しておいてもいいと思います。
もっとも、最新版のウィキペディアのデータがまた出てきたときに、最新のものにチェンジしたい場合、またcygwinが必要になりますけどね。



なお、これからの作業において、もし「command not found」などでコマンドが使えないこと場合、

保存できたら、それを実行してください。
ちなみに、このときVistaではUACを有効にしている場合、ユーザーアカウント制御で何か出てきますが、いつもプログラムをインストールするときと同じように操作してやってください。以降も同様です。

の項目までもどって進めていき、

ここではダウンロードするパッケージを選択します。
・・・・・

で始まる項目の画面で、不足しているファイル、必要なファイルを選択してダウンロード、インストールを行ってください。べつに、アンインストールする必要はありません。既にインストールされているパッケージはちゃんとスキップしてくれます。

また、

インストール用ファイルのダウンロード先を決めます。Cドライブ以下ならどこでもいいでしょう。デスクトップなど、好きな所に保存してください。もっとも、自分がわかる場所でないとだめですけどね。ここで指定した場所に、インストーラーのログだとかダウンロードしたファイルだとかのつまったフォルダが作成されます。

の項目で指定したダウンロード先フォルダには、その項目でも書いたとおり、インストール時のログだのなんだのがつまった、名前のおかしなフォルダが存在します。

このフォルダの中身はダウンロードしたパッケージです。残しておけば、次回以降も今回インストールしたコマンドをインストールすることができます。必要無ければ消してしまってもまったく問題ありません。ただし、インストールが完了していればの話ですけどね。




さて、次からcygwinをつかいまくりますよ。
ちなみに、cygwinではコピー&ペーストが効かないので、すべて手打ちになります。入力ミスなどには注意してくださいね。




○○ 今回のコマンド ○○


<今回のコマンド>

perl -v
exit






○○ リンク ○○

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